こんにちは、ネットパートナー代表の渡部です。

今回は、ラジオ番組で旧友・近藤さんとの対話を通じて改めて確認した、「ユニーク・イズ・バリアブル(Unique is Valuable)」という経営理念、そして人生観について綴ってみたいと思います。

コンサルでもアウトソーシングでもない、「コンサルソーシング」という発想

私たちネットパートナーは、Webマーケティング支援を主軸にしたコンサルティング会社です。ただ、私たちは単なるアドバイス屋でもなく、業務代行業者でもありません。

クライアントの現場に寄り添い、ともに戦略を構想し、実行まで伴走する──そうした新しい支援のかたちを「コンサルソーシング」と呼んでいます。

この発想の根底には、「一人ひとりの“らしさ”に価値がある」という信念があります。

人事制度はワントゥーワンであるべきだ

私たちの組織では、正社員もパートスタッフも、雇用形態ではなく「実力と貢献」に応じて評価されます。給与制度も、全員一律のテンプレートではなく、各人の状況や志向に応じてワントゥーワンでカスタマイズ。

なぜそんな柔軟な制度を取っているのか?

それは、人はみな異なるライフスタイルと価値観を持っており、そこに無理やり均質な制度を当てはめることは、可能性を押し潰すことになると考えているからです。

「完璧な社長」など、いない

ラジオの中でも話しましたが、私は自分が完璧な経営者だとは思っていません。得意なこともあれば苦手なこともある。だからこそ、社員と率直に補完し合う関係でありたいと思っています。

これは経営者の弱音ではなく、組織における“人間的な真実”です。社長であっても、不完全なままでいい。その分、誠実に関わることが求められるのです。

経営理念を180度転換した日

創業から最初の20年、私は“和をもって貴しとなす”的な、いわば昭和的経営理念のもとに会社を動かしていました。もちろん悪いことではありません。でも、どこかで息苦しさを感じていたのも事実です。

そして10年前、思い切って経営理念を「ユニーク・イズ・バリアブル(違いは価値だ)」に変えました。

この転換は、単なるスローガンではなく、会社の設計思想そのものを変えるものでした。社員一人ひとりの個性とライフスタイルを尊重し、その違いを活かすために組織を柔軟にデザインし直したのです。

組織設計は「尊重」の構造化

結局、良い組織は“人間の尊重”が構造化されているかどうかで決まる。

社員が「自分の違いを出していい」と感じられる環境、経営者が「自分の弱さを見せられる」環境──そうした相互尊重の空気を仕組みに落とし込むことが、持続的な成長につながると私は信じています。

経営も人生も、ユニーク・イズ・バリアブル

今、私は親の介護もあり、人生の中で新たなフェーズに入っています。介護をしながら経営をし、時には旅をしながら働く。そうした柔軟な生き方を模索しています。

人生においても、ユニークであることはリスクではなく「資産」です。

働き方も、生き方も、誰かの真似ではなく、自分のペース、自分の条件、自分のやり方で創っていく──それこそが、「ユニーク・イズ・バリアブル」の真髄だと思うのです。

最後に

もし、今の組織や働き方に少しでも息苦しさを感じている方がいれば、どうかこう問い直してみてください。

「自分らしさは、今の仕事の中で活かされているだろうか?」

それが「違いを力に変える」第一歩になります。

それでは、また。