こんにちは。ネットパートナーの渡部晃也です。

今回もインターネットラジオに出演させていただいた時のお話を共有させていただきます。「情報洪水の時代に自分の頭で整理することの大切さ」というテーマでお話しさせていただきました。

この話題、私にとっては日々の経営や暮らしの中で、ますます切実さを増している実感があります。

なぜ「自分の情報地図」が必要か?

現代は情報があふれかえっています。スマホを開けば、SNS、ニュース、動画、通知、広告…。放っておけば、他人がつくった価値観に乗っ取られてしまう時代です。

だからこそ、今、自分の「情報地図」を持つことが大切なのだと考えています。

私が言う「情報地図」とは、
✔ 何に関心があり
✔ 何を達成したくて
✔ どんな価値観を大切にして生きているのか

──という“自分なりの世界観”のことです。

この世界観があるからこそ、情報を選び、位置づけ、意味づけし、自分の糧として活かせるのです。

情報は「流す」のでなく「育てる」もの

番組の中で、私が紹介した「イルモ(IRMO)サイクル」という考え方があります。

  • In(インプット)
  • Record(記録)
  • Make it Unique(自分流に意味づけ)
  • Out(アウトプット)

この順序で情報を扱うことで、ようやく「借り物でない、自分の知」として定着していきます。

たとえば私の場合、ポストイットに書いたメモをGoogle Keepに転記し、数日後に見直して「これはどういう意味があるのか?」と再整理し、ブログや社員との対話に使います。この過程で情報は“血肉化”され、思考の礎になっていくのです。

情報と向き合うことは、自分の価値観と向き合うこと

番組の後半では、こんな話もしました。

どんなに立派な知識や成功事例であっても、「自分の価値観」とフィットしなければ、それは役に立たない。むしろ混乱を招くことすらある。

「いくらすごいダイヤモンドでも、自分の指に合わない指輪なら価値はない」

これは比喩ですが、実感として本当にそう思います。情報を処理する力とは、実は“自分の指の形”──すなわち、自分の価値観の輪郭をつくっていく作業に他なりません。

だから私は、情報収集とは「より良く生きるための自己リノベーション」だと捉えています。

経営も人生も、「情報との関係性」で変わる

この「情報との関係性を変える」ことは、経営にも直結します。

かつての私は、経営の知識を“借り物”のまま振り回して失敗したこともありました。けれど、自分の価値観に立ち返り、社員やお客様との関係性に即して意味づけしなおしたとき、経営の景色がガラッと変わりました。

大切なのは、「情報に従う」のではなく、「自分が主導する情報環境を築く」ことです。

おわりに:情報の海で自分を見失わないために

今回のラジオ出演は、自分自身の「情報との付き合い方」をあらためて見つめ直す機会になりました。

このブログを読んでくださっている方にも、ぜひお伝えしたい。

情報は、ただ消費するものではない。
自分の価値観と照らし合わせ、選び、熟成させ、発信するもの。

この姿勢を持てば、どれだけ情報があふれても、自分を見失うことはないと私は信じています。

皆さんにとって、このブログが「情報の洪水の中で、自分の地図を描く」きっかけになれば嬉しく思います。