こんにちは、ネットパートナー代表の渡部です。
先日、インターネットラジオ番組に出演し、私たちの会社で実践している「業務委託型のチームづくり」や「創造性を引き出す働き方」についてお話ししました。
今回は、その収録内容を振り返りつつ、雇用という枠を超えた“新しい組織モデル”についてご紹介したいと思います。

すべてのスタッフが業務委託──その背景にある哲学
私たちの会社では、社員という形ではなく、すべてのスタッフが業務委託契約で働いています。
このスタイルを選んだ最大の理由は、「これからの時代、会社が社員を雇うというモデルがクリエイティブな仕事にそぐわない」と考えたからです。
小説家やデザイナーのように、“感性”と“自律”が重要な職種では、時間や場所に縛られた働き方では本質的な成果が出にくい。だからこそ、契約形態に関係なく、自分の強みを最大限に発揮できる環境を設計してきました。
テレワークが気づかせてくれた「自由と創造性」
コロナ前から取り組んでいた在宅勤務は、結果として「創造性の高まり」という副産物をもたらしました。
オフィスでは生まれない発想が、自宅のリラックスした環境で湧いてくる。これは決して偶然ではなく、「自分のペースで働くことが創造性の源泉になる」という証左だと感じています。
成果主義だけじゃない。柔軟な報酬設計
在宅×業務委託の働き方に移行する中で、報酬制度も柔軟に設計してきました。
- 時給制
- 案件ごとの単価制
- 成果に応じたボーナス制
この3軸をミックスすることで、個々のスタイルにフィットした仕事ができるようになります。もちろん、これは一朝一夕にできたわけではありません。3〜4年にわたる試行錯誤の末に形にしてきた、私たちの“持ち味”です。
組織づくりの肝は「自律×補完性」
私たちが重視しているのは、以下の3つのマインドセットです。
- 自律的に生きる・働く意志
- 主体性をもって行動する姿勢
- 自分らしく成長したいという意欲
これらがある人が活きる組織であるために、私たちは“テレ・チームワーク”という形をとっています。
テレ・チームワークとは:
同じことを同じようにやるのではなく、異なる人が異なる強みを発揮し、機能的に補完し合うことで、1+1を3以上にする働き方。
カルチャーは「言葉より、実践」から育つ
私たちが特別な理念浸透施策をしているわけではありません。ただ、共鳴する価値観を持った人が残り、活躍してくれる──それが文化を形成してきました。
人にはそれぞれの“固有の用”があり、その違いを活かすことで組織も進化していきます。序列や一律評価ではなく、違いを前提にどう設計するか。それが、今の時代に必要な組織論ではないかと感じています。
最後に:これからの組織は、「型」ではなく「関係性」で成り立つ
働く人が自分らしく成長できる環境──それは「雇用かどうか」ではなく、「どれだけその人の可能性を活かす関係性が築けているか」にかかっています。
これからも、私たちは“発展途上の組織”であり続けながら、一人ひとりの違いと成長に向き合う経営を実践していきたいと思います。
ご感想・ご意見などあれば、ぜひお寄せください。